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水素医学の黎明

この一0年に七00本を超える研究論文の成果
2007年
2017年
2018年
(常識を覆す発見)
日本医科大学の太田成男教授らが 2007 年に Nature Medicine』誌に発表した論文から我が国の水素医学が本格的化しました。こ れまで分子状水素は、哺乳類細胞では何ら作用がないというのが常識でしたので、従来の常識を覆す発見として注目されました。この論文では、分子状 水素が生体内の酸化ストレスを軽減することが証明され、脳梗塞のラットに 水素ガスを吸入させるだけで、著しい効果を示すことが報告されました。
(水素医学この10年)
この10年間に水素医学関連の学術論文は 700 報にもおよびます。水素の体内への摂取法としては、水素水の飲用、水素点滴液の 注入、水素ガスの吸入、水素点眼、水素入浴、水素化粧品と多彩な方法が使われています。この論文は、2017年10月現在の 10 年間で Scopus の検索で は 733 の論文、Google Scholar では1156 の論文が引用されています。 この10 年間で、150 種類に及ぶ疾患モデル動物実験だけでなく、例外的に速いスピードで多くの臨床試験がなされているのが、特徴だと言えます。水素ガスの吸入治療は、2016 年 11 月に厚生労働省の先進医療 B に承認され、 医療ガスへの承認に向かって実際の治療に使われています。発表当時の予想 をはるかに上回る効果が確認されています。

日本では、水素ガスを吸入する装置や、水素を水に溶解した水素水が発売され、1時期は 300 億円市場になったと報告されています。中国では 500 以上といわれる企業が設立されました。また、米国でも 2014 年 11 月に FDA(食 品医薬品局)がGRAS(generally recognized as safe=一般に安全と認識される)として承認しており、商業の発展が期待されています。
(10年を節目に国際会議)
このような科学と産業の発展と広がりをさらに 加速するために、この Nature Medicine 論文発表 10 周年を記念して、国際的 カンファレンスが今年2017年9月15日に開催されました。日本、中国、韓 国、米国、ドイツ、スロバキア、ハンガリーなどから研究者が参加し、研究成果を発表。また、産業界からも多くの方が参加され。このカンファレンス によって、いっそう国際的な交流が活発になる契機となりました。この学会で、分子状水素水が認知症の予防・脳梗塞の治療にも有効との画 期的な発表がされました。
(NPO設立へ)
10 年の成果を受けて、新たにNPO法人を設立し分子状水素の科学 的根拠に基づく医療・健康・産業への応用研究を推進することを目指します。2018 年春、特定非営利活動法人分子状水素科学研究所を設立(平成30年3月設立認可)。
特定非営利活動法人分子状水素科学研究所では、次の活動を推進していきます。

(1)分子状水素を応用した保健、医療・福祉の増進を図る研究活動
(2)分子状水素を応用した農林水産業の活性化を図る研究活動
(3)前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言 又は援助の活動など。

Q&A これで解った水素水のこと

水素の身体への効果について太田先生が論文発表されてから11年を経て、社会的認知度も飛躍的に大きくなりましたが、日本医科大学名誉教授・順天堂大学大学院客員教授の太田成男教授に研究分野である水素医療の特に分子状水素についていろいろとお聞きしたいと思います。

1.体にいいとされる水素水とはそもそも何でしょうか。また、水素水と分子状水素はどう違いますか。

水素は元素記号Hで表記されますが、水素原子Hは不安定な水素で特殊な状態以外では存在しません。分子状水素あるいは水素分子といいますのは、H2で表記され水素ガス、ガス状水素とでも説明すれば解りやすいと思います。

2.分子状水素とは水素ガスなのでしょうか。

実は法的に定義づけられてはいませんが、医療現場からいえば、水素ガスは医療器具と認識される可能性があります。水素ガスは4パーセント以上になると爆発、発火の危険がありますが、水素水の水素は水の中ですから安全です。日常的に摂るのは水素水です。また、救急医療のように医療機関で使われるの が水素ガス、一般の方が日常的に安心して取り入れられるのが水素水といえる と思います。

3.水素水が体によいということはどういうことなのでしょう。

一言でいうと、活性酸素や炎症にかかわる病気にはどの臓器でも効果を発揮するということです。しかも、治療効果だけでなく予防にも有効なのです。

4.最近の「水素水」ブームについてどのようにお考えでしょうか。

最近は本当に「水素」という言葉が目に入ってきます。水素が急に認知されるようになったのですから、「ブーム」と言われれば確かにそうだとは思います。ブームは、一時的に興味を持たれ後に廃れることを意味します。 水素水に 対して様々な疑問が出されるようになり、時にはバッシングといわれるくらい強い否定的な意見も出てきたということは、「単なるブームではなく、社会に根づく最初の段階」と思えます。なぜなら、科学的根拠がしっかりしているからです。

5.ブームの一方で、水素に対して懐疑的な見解や、疑問も聞かれるようになりましたがいかがでしょう。

水素水に対する疑問や否定的な意見の中には、科学の知識がないために生 じたものもありますし、何が何でもアンチ水素という立場の人もいます。「水素に効果があるとは、どういうことだろう」と素直に疑問を持つ人も多いのです。 「水素は、哺乳類の細胞に対しては何の効果もない」というのが 2007年以前 の常識でした。急に常識が変わったといわれても、納得ができない人がいても 当然です。

6.では現在、水素水の効果についてどのような研究がされているのですか。

「水素水を飲んでも効果・効能はないはずだ」という批判に「メカニズムがまだ分っていないことを根拠にする方がいます。しかし、メカニズムが分からないから科学ではないというのは間違っています。メカニズムについては、生体外の反応、培養細胞、動物実験などによって解明していきます。ヒトを対象にしたメカニズム研究ではないじゃないか。そんなの認められない」という人も出てきそうですが、人体実験をするわけにもいきません。同じ条件下で実験 を繰り返して、同じ結果が出るという、再現性によって誰もが共有できる科学を利用できることが可能になるのです。

7.水素水を飲めば体内に吸収されるのですか。

はい、水素水を飲むと 10 分ほどで身体に吸収されます。水素の体内での動きはきちんと測定することができます。体内に入り込んだ水素は、血液にも溶け込みますので血流にのって全身を循環し、各臓器に届きます。

8.水素ということで何か危険はないのでしょうか。

密閉したところで4%以上の濃度にならないと燃えたり、爆破したりはしません。

9.体に吸収して毒性はないのですか。

水素 H2 の安全性については、1995年に厚生労働省が、水素を安全な既存食品添加物として承認しています。アメリカのFDA(食品医薬品局)でも 食品として安全なものと承認されています。

10.ではどんな病気に効果があるのですか。

当初は水素の抗酸化作用に注目していたのですが、炎症を抑える、アレルギーを抑える、エネルギー代謝を活発にする、細胞死を抑制する等々の作用があることが、次々と発見されました。また、脳梗塞、心筋梗塞、心肺停止蘇生 など救急医療に、敗血症、多臓器不全、歯周病、認知症、パーキンソン病、糖 尿病、動脈硬化、高血圧、肥満症などなど、けして万能薬ではありませんが、いま上げました病気や症状の予防と治療効果が期待できます。

11.水素水をたくさん飲んで副作用はありませんか

水素の一番の利点は副作用がほとんどないということです。水素自体に毒性はありません。たくさん飲むといっても極端に多量の水素を過剰に飲むことはできません。活性酸素と反応した後は、水になります。したがって、反応物にも毒性はありません。また、生体に必要な善玉活性酸素を消し去りませんので、体内の代謝系を乱すこともなく、副作用につながらないのです。

12.水素水は食品ですか、薬品ですか。

厚生労働省が、水素を安全な既存食品添加物として承認していること、アメリカのFDAでも食品として承認されていることは先に述べましたが、私は 効果・効能を発揮できる水素の量を含んでいる水を「水素水」と定義したいと思いますが、公的な定義はありません。水素水は食品です。食品には基本的に 効果・効能はないということになっています。効果・効能の「ないはず」のもの を効果・効能ありますとは言えないのです。実は、水素医療では医薬品として 承認されることを前提とした試みが始まっています。水素吸入治療法が厚生労 働省の「先進医療 B」として 2016 年 11 月に承認されました。先進医療 B は、先進医療 A より厳しく審査され「医療技術の安全性、有効性等に鑑み、その実施に係り、実施環境、技術の効果等について特に重点的な観察・評価を要するものと判断されるもの」です。将来的に健康保険適用の医薬品として承認されることを前提として開発段階の治療が行われるもので、水素が医薬品として承認され実際の医療に使われる道が大きく広げられました。

13.水素水製品の宣伝の嘘はどんな点でしょうか。

2016年12月に国民生活センターが発表した報道向け資料には、飲用水として販売されている水素水と、飲用の水素水を作るという水素水生成器について、表示・広告、溶存水素濃度を調べるとともに、事業者へのアンケート 調査の結果も取りまとめ、消費者向けに情報提供されているので参照ください。

14.さて、最後に「水素水」と「分子状水素」=水素ガスその違いは体に対する効果にもやはり違いがあるのでしょうか。

分子状水素=水素ガスの吸入効果は理解できるが、水素水の飲用効果はあ りえないという意見があります。結論から言いますと、水素ガスを吸わせた時と、水素水を飲んだ時とでは、血液や肝臓などの臓器へ到達する水素濃度はあまり違わないのです。水素の効果は、水素の摂取量ではなく、体内の水素濃度の変化が重要です。水素ガスなら1~3%のガスを吸う、水素水なら 0.5ppm~0.8ppm (0.5mg/L~0.8mg/L)の水素水を飲用すればよいと予想できます。

15.他の抗酸化物と比べて水素の利点とは何でしょうか?

水素の抗酸化力は適度なので、生体に必要な活性酸素を除去しないことが利点です。活性酸素は全部悪者のように思われることが多いのですが生体で必要な活性酸素もあり、細胞の中で様々な役割を果たしています。

16.それは、いったいどんな役割なのでしょうか?

例えば、血管の修復、傷の治癒、精子の形成などに必要で、身体を鍛えるのにも使われます。これを善玉活性酸素と名づけました。このような善玉活性酸素の酸化力は極端に強いわけではありません。水素の抗酸化力は、従来のビタミンCやEに比べると決して強くありません。しかし、従来の抗酸化物質は、すべての活性酸素を消去してしまいますので、とりすぎに注意する必要があるのです。これに対して水素は、善玉活性酸素とは直接反応しないので、代謝を乱すことがありません。一方、水素は酸化力が非常に強く、破壊力が強い悪玉活性酸素と直接反応して消去します。
従来は、悪玉活性酸素と善玉活性酸素の区別をあまりしませんでした。なぜなら、選択的に排除してくれる物質が見つかっていなくて、区別する必然性がありませんでした。なお、外から侵入してくる細菌を撃退するには、酸化力が強い活性酸素を使う必要がありますが、それは「次亜塩素酸」という物質が担っています。水素は次亜塩素酸を消去することはありません。一方、悪玉活性酸素のひとつであるヒドロキシルラジカルは、敵を撃退するよりも自らを傷つけてしまいます。

17.水素の抗酸化力がそんなに強くないのに、どうして効果が顕著なのでしょうか?

水素は宇宙で一番小さい分子です。だから、細胞膜を通過し、細胞の隅々まで行き渡ります。そのため、抗酸化力はあまり強くないのですが、効果的に作用します。これらの結果は、2007年に世界的な生物医学ジャーナル誌『Nature Medicine』に発表された内容です。

18.水素に副作用はありますか?

水素の一番の利点は、副作用がほとんどないことです。過去の例でも副作用は認められていません。一般的には、薬の副作用は薬自体に毒性があるために生じることがあります。水素自体は、ほかの物質と反応する反応性は弱いので、水素自体に毒性はありません。また、毒性があったと仮定しても体内に蓄積しないので毒性は発揮しません。余分な水素は呼気として肺から排出されてしまいます。 もし、サプリメントでしたら、ドンブリひとつ分を食べることも可能でしょうが、水素水の場合、極端に多量の水素を過剰に飲むことができません。活性酸素と反応した後は水になるので、反応物にも毒性がありません。さらに、すでに説明したように、生体に必要な善玉活性酸素を消去しないので、体内の代謝系を乱すこともありませんし、副作用につながらないのです。

19.身体のどういうところに一番効くのでしょうか?

身体の弱いところを良くするというのが、水素水の特徴です。水素には非常に多くの作用があることはすでにお話ししました。非常に多くの作用があるということは、悪いところに作用するということです。強いところをより強くするわけではありません。ストレスを与えて、記憶力・学習能力が低下したマウスに水素水を飲ませると、悪くなった分が改善されますが、何もストレスがなかったマウスの頭が良くなるわけではありません。肥満のマウスは水素水を飲むと体脂肪が減りますが、正常なマウスが痩せるわけではありません。人間でいうと、それぞれ体質には個人差があるのですが、活性酸素は身体の弱いところを病気にするので、抗酸化作用のある水素水が改善してくれるのです。

20.水素でヒトの体内の活性酸素が消去される科学的根拠は?

ヒトの身体の中の活性酸素を直接見ることは簡単にはできません。ヒトの身体を切り刻んで測定するわけにもいきません。しかし、活性酸素が作り出す物質を測定して活性酸素量を推定することは可能です。活性酸素が反応してできる物質には、ヒドロキシグアノシン、マロンジアルデビド、などがあります。それらの物質は、尿や血液中に検出されますので、それを測ることによって、本当にヒトの体内でも活性酸素が減るかを調べることができるのです。しかも、ヒドロキシルラジカルが遺伝子成分と反応することによって、生じるのがヒドロキシグアノシンですので、この減少程度を測定することによって、水素水を飲んでヒドロキシルラジカルが減少したことが推定されました。

21.水素水の効果のメカニズムがわからないので疑似科学(ニセ科学)だと言う人がいますが…

水素水については、まだまだわからないことがたくさんあって、合理的に明できないこともたくさんあります。しかし、メカニズムが不明のものを疑似科学やニセ科学と言うのは、科学の考え方として間違っています。科学的事実というのは、再現性のある客観的な事実、現象が存在するということであって、メカニズムの解明がなされているかどうかは別問題なのです。もしも、メカニズムの解明がされていないのを疑似科学というなら、ほとんどすべての科学的な新しい発見が疑似科学ということになってしまいます。
実験で水素の効果が明確に出たにもかかわらず、自分たちでさえ、なかなか信じることができませんでした。水素水の効果は現在までの常識では合理的に説明できないくらい、「良すぎる」ということです。従来の常識ですべてが説明できないからそれは、疑似科学だと決めつけていては何も新しいことは出てきません。それでも、水素についてのメカニズムは、ずいぶんわかってきています。ただし、水素水について、全く奇妙な非科学的な説明をする人がどうしても出てきます。その奇妙な説明によって、水素医学全体を誤解されるのは、非常に困ったことです。ぜひ、区別してご理解頂きたいと思います。
H6OやH10Oのような化学式を出して、水素水と称している商品もあると聞いていますが、それは冗談の域です。水素水は正統的な科学のプロセスをキチンと踏んだ研究結果に基づいています。正統的な科学をニセ科学と混同させることは、科学の進歩の阻害要因になり、人類が科学の成果の恩恵を受けることを阻害することになります。

22.水素水の「宣伝」はニセ科学でしょうか?

ニセ科学に関しての、もうひとつの議論は、「水素水の『宣伝』はニセ科学」というものです。宣伝行為は商業活動で、科学の範疇とは違いますので、範疇の違うものを引き合いに出して、「ニセ科学」と言うのは、「こじつけ」でしょう。問題のある宣伝は、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律。旧薬事法)と景品表示法と健康増進法によって規制されますので、科学の問題ではなく、行政の問題です。
また、理解不足で間違った宣伝がされる場合は、ニセ科学とは別問題で、正しい知識の啓発活動が必要です。この役割を果たすために「NPO法人 分子状水素科学研究所」があります。日本医科大学太田成男名誉教授が顧問としてこの活動を支えて下さっています。分子状水素に関する正しい情報を発信し、世界に向けた啓発活動を行っていきます。

23.水素分子と活性水素とは違うものですか?

同じ水素という名前がついていても性質は全く違います。活性水素は、原子状水素(H)で、水素水は分子状水素(H2)が溶けた水です。HとH2は、同じHでも全くの別物です。活性水素(H)と分子状水素(H2)は、同じ水素なのだから同じようなものだと思う人もいるかもしれません。しかし、物質は、ほんの少しの違いでも性質が全く異なることが多いのです。 例えば、鉄(Fe)を例にとって説明しましょう。Feはいわゆる金属の鉄です。Feは地球上の通常の条件下では存在しません。Fe3O4は黒サビで黒く、Fe2O3は赤サビで赤い色をしています。このように同じ鉄でも、電子をひとつ持つか持たないかで性質が全く異なるのです。
備長炭とダイヤモンドは、同じ炭素(C)であっても性質が全く違うことはおわかりですね。H(活性水素)は、極めて特殊な状況で短時間しか存在せず、当然のことながら生体内では存在しません。ちなみにH2では水に溶けてもイオン化しませんのでH⁺とも違います。H⁺はご存じのように多いと酸性になりますが、水素水は中性です。活性水素水は、生体内の存在自体にさえ、科学的根拠がないので、想像の産物と言えます。そのため、活性水素水は科学的ではありません。その他、マイナス水素イオン、プラズマ水素水など、水素が入っていない水素水と称する商品が存在することは、皆さんご承知の通りです。これらは非科学的な商品であると太田成男先生もブログなどで警鐘を鳴らしておられます。

24.水素が入ってない「自称水素水」があるって本当ですか?またようやく国際基準ができたと聞きましたが本当ですか?

最近、学会やマスコミで水素水が取り上げられることが多くなりました。「今ブームになっている話題の水素」と言われることが多いのですが、同時に問題のある商品も多く出回っていることに驚いています。「水素水を飲んでいます」と言われる方々の中でも、水素が含まれていない商品を飲んでいる方が少なくないのです。困ったことに、製造会社に問い合わせると、水素が入っていないにもかかわらず、「当社の製品には水素がちゃんと入っています」と答えます。また、有毒物質を使っているにもかかわらず、記載を隠している会社もあります。水素が十分入つていない「自称水素水」には効果がないのは当たり前です。
本当の水素水を安心して飲めるようにしないといけません。日本医科大学太田成男名誉教授が理事長を務められている権威ある団体が国際基準を定められました。ようやく、やっと国際基準ができたのです。今後は「国際基準適合」商品であるかどうを確認してお求めください。「NPO法人 分子状水素科学研究所」では、国際基準についての情報も発信していきます。

25.問題のある商品の特徴を挙げてください

今までいろいろ測定してきましたが、以下の商品はほとんど水素がないか水素が発生しないなど、様々な問題があります。
(1)ペットボトルの商品で水素が検出された商品は今までありません。
(2)フタを開けても、水素が抜けないということはありません。
(3)フタを開けて沸騰させても水素が抜けないということはありません。
(4)サンゴカルシウムや牡蠣カルシウムに水素を吸蔵させたと称しているもので、私が調べた限り、十分な量の水素を発生したものは今までありません。
(5)シリカ(二酸化ケイ素)には、水素を吸蔵させることはできません。
(6)入浴剤で、窒化ホウ素入りを理由に水素が発生すると思わせるものがありますが、窒化ホウ素では水素は発生しません。

26.水素水の効果で、プラシーボ効果の可能性はありますか?

水素水の効果は、「気のせい」ではないか、という議論があります。人が「良いものだ」と思い込むと、それが何でもないものであっても、実際に効果が出て、病気が治ってしまうということが時々あります。「水素水はいいですよ」と言われて飲むと、水素が全く入っていなくても、気のせいで効果を感じることも、可能性としてはありうるのです。「プラセボ」とは有効成分を含まない偽薬のことで、その効果のことを「プラシーボ効果」と言います。
また、「確証バイアス」とは、都合の良い情報だけを集めて、逆の情報を無視または集めようとしない傾向のことです。周りの人が良いと言うと自分も良いと思ってしまう時も使うことがあります。多くの人が「良い」と言うと、人は互いに良いものだと確信してしまうこともあるのです。「プラシーボ効果」や、「確証バイアス」を否定するために行なわれるのが二重盲検試験です。二重盲検は、患者さんやその家族、投与する医師もまた、本物の水素水か水素の入っていないただの水であるかを知らないようにして行なわれ、効果を調べます。
水素水の臨床試験は、二重盲検試験で着実に進んでいます。一方、プラシーボ効果や確証バイアス効果でないことを証明するものとして、動物実験があります。一般的には、動物実験から二重盲検でない臨床試験へ、そののち二重盲検試験へと進みますが、その逆もあります。最近の日本抗加齢医学会で、おもしろい研究発表がありました。高血圧の患者さんの何人かから「水素水を飲んでいると血圧が下がる」と医師が言われたそうです。「気のせいではないか」「プラシーボ効果ではないか」と思ったそうですが、何人もの患者さんが言うので、「では、動物実験で調べてみよう」と、高血圧マウスを作り出し、水素ガスを吸わせたというのです。すると、実際、高血圧マウスの血圧が下がったのです。
この動物実験から、「高血圧の患者さんの血圧が水素水で下がったのは、プラシーボ効果ではない」と結論が出たわけです。動物には、人間のような「気のせい」というのがないので、確実な結果が出せるのです。一般に、プラシーボ効果や確証バイアスが問題になるのは、動物実験などの基礎実験がなく、ただ単に「食べてみよう、飲ませてみよう」という研究だからです。水素医学の研究は、しつかりした基礎研究を基盤にして臨床試験に入っています。このことは2017年10月29日、30日の両日開催された第7回日本分子状水素医学生物学会が行われましたが、参加してよくわかりました。。多くの熱心な研究発表が進むにつれ会場は熱気にあふれていました。分子状水素の科学的な事実解明と並行して、マーケットが形成されていくという現象は水素に対する期待可能性が高いことを示しています。それを裏切ることのないよう、今後の課題は正しい情報が正しく伝わり、信頼と安心を支える国際基準の周知徹底です。

27.水素水の水素は大腸まで届きますか?

「水素水を飲んだ場合、水素は大腸まで届かないでしょう」このようなコメントがネットなどに散見されますが、なぜこのような疑問が出てくるのだろうと不思議に思いました。よく考えてみると、水分は大腸で吸収されるのだから、水素水の水素は水と一緒に吸収されなくてはならないと思った人からの疑問のようです。しかし、これは誤解です。水素水の水素は水とくっついているのではなくバラバラに動きます。水が大腸で吸収される前に、食道、胃、小腸で水素は吸収されてしまいます。一般に分解された食物はそれぞれ専用の仕組みで小腸から吸収されますが、大腸では、アクアポリンという穴を通って水が吸収されます。アクアは水、ポリンは穴という意味です。この発見により、ピーター・アグレ先生は2003年のノーベル化学賞を受賞しました。

28.腸内細菌が発生する水素があれば、水素水を飲む必要はない?

水素水を飲む効果について、様々な観点から議論がされています。その中で、水素水として摂取できる水素の量よりも、腸内細菌が発生する水素量のほうが多いのだから、水素水を飲んでも効果は期待できないのではないかという疑問が出されています。水素医学の研究を始めた時から着目した問題点であり、水素医学の研究者は、この点についても検討を重ねています。
まず、水素水を飲むと水素は胃に入ります。胃からはグレリンというホルモンが分泌され、脳神経保護に働くことが知られています。水素水を飲むと、胃の水素濃度が高くなり、胃からグレリンが分泌されることが発見されました。このグレリンは血流にのって脳へ到達し、脳を護るということになります。この場合は、腸内細菌から発生される水素は、あまり胃に作用しないので、腸内細菌から発せられた水素の貢献は少ないと考えられます。この研究は、千葉大学・九州大学の共同研究で、九州大学からプレスリリースされています。このプレスリリースでは、〈腸管内での細菌由来の産生を増大させても効果がないというこれまでの報告にも矛盾しない結果が得られました〉と述べられています。
もうひとつの重要な研究は名古屋大学で行なわれました。論文のタイトルは、「水素水の飲用と断続した水素ガスの吸入はラットのパーキンソン病を抑制するが、ラクチュオースや継続した水素ガスの吸入では効果がない」です。ラクチュオースは、私たちの消化酵素では分解できない糖で、分解されずに大腸へ到達しますので、腸内細菌の「餌」になります。そのため、ラクチュオースを飲むと腸内細菌が増殖し、この腸内細菌が水素を発生させます。28人の健常人と37人のパーキンソン病患者に対する腸内細菌の水素の効果は、ほとんど認められませんでした。さらに、水素ガスを継続的に吸わせた時よりも、水素水を飲ませたほうがラットのパーキンソン病の改善効果があり、水素ガスを断続的に吸わせると、水素の効果が発揮されるようになりました。この研究では、体内の全体の水素量よりも、水素濃度の変化が大切だと結論しています。そのため、水素水の飲用は腸内細菌から発生する水素よりも効果的であることが、よく説明できます。
また、腸内細菌を遺伝子操作で変化させ、水素を作れないようにして、腸内細菌から発生させる水素と飲用した水素の効果を調べた動物実験があります。腸内細菌が作る水素によって炎症抑制効果を示しましたが、水素水を飲ませたほうが、炎症を抑制する効果は強かったのです。 このように腸内細菌が発生する水素にも効果がありますが、水素水を飲んだほうがもつと効果的であることがいろいろな方法で確認されているのです。

29.炭酸ガスは胃から身体に取り込まれないのに、水素は取り込まれるのはなぜでしょう?

水素水の効果を疑問視する根拠として、炭酸ガス(二酸化炭素)との比較を挙げる人がいます。「水素よりはるかに大量に含まれている二酸化炭素ですら、胃腸からの吸収はわずかで体にほとんど影響しない」というものです。確かに、コーラやサイダーなどの炭酸ガスが多量に含まれる炭酸水を飲んでも、血液中の炭酸ガス濃度が高くなることはありません。水素水を飲んだ場合には、水素はちゃんと体内に取り込まれるのですから、どこが違うのかという問題です。二酸化炭素は、水に溶けると炭酸イオンになってしまいます。イオン化した物質は、胃の生体膜を通過できないので、胃から体内には取り込まれません。一方、H2はイオン化することはなく、専門用語でいうと「極性」もないので、どの生体膜も自由に通過できます。
また、CO2はイオン化していない状態でも分子量が大きいので、生体膜を通過しにくいのです。自然としみ込んでいくようなことを「拡散」といいます。拡散速度は、分子量の2乗に反比例するので、水素の分子量は2、二酸化炭素は44ですから、22×22=484倍も遅いということになります。つまり、H2とCO2を比べたら、はるかにH2のほうが細胞内に入ります。もちろん、水素水を飲んだ後に、体内に吸収されることはモニターしており、科学的に実測されています。また、水素風呂の入浴では、皮膚から水素が通過し、7分間程度で身体中に満たされます。

30.水素水は食品ですか、薬品ですか。

厚生労働省が、水素を安全な既存食品添加物として承認していること、アメリカのFDAでも食品として承認されていることは先に述べましたが、私は効果・効能を発揮できる水素の量を含んでいる水を「水素水」と定義したいと思いますが、公的な定義はありません。水素水は食品です。食品には基本的に効果・効能はないということになっています。効果・効能のないはずのものを効果・効能ありますとは言えないのです。実は、水素医療では医薬品として承認されることを前提とした試みが始まっています。水素吸入治療法が厚生労働省の「先進医療B」として2016年11月に承認されました。先進医療Bは、先進医療Aより厳しく審査され「医療技術の安全性、有効性等に鑑み、その実施に係り、実施環境、技術の効果等について特に重点的な観察・評価を要するものと判断されるもの」です。将来的に健康保険適用の医薬品として承認されることを前提として開発段階の治療が行われるもので、水素が医薬品として承認され実際の医療に使われる道が大きく広げられました。
※なお、このQ&Aは、太田成男教授著『ここまでわかった水素水 最新Q&A』(小学館 1,200円+税 ISBN978-4-09-388521-8)からその一部を抜粋しリライトしたものです。水素水の効用についてさらに詳しい内容をお知りになりたい方はぜひご購入の上お読みください。

当法人顧問のご紹介

太田成男

太田 成男(おおた しげお)

1951年  福島県生まれ
1974年  東京大学理学部卒業
1979年  東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了
日本医科大学名誉教授
順天堂大学大学院客員教授
日本ミトコンドリア学会名誉理事長
日本分子状水素医学生物学会理事長
一般財団法人 日本分子状水素普及促進協会(JHyPA)理事長

池川明

池川 明(いけがわ あきら)

池川クリニック 院長 池川明
1954年東京都⽣まれ。帝京⼤学医学部卒。
⼤学院修了。医学博⼠。
「出生前・周産期心理学協会(The Association for Pre‐& Perinatal Psychology and Health, APPPAH)」の日本におけるアドバイザー。

1989年、横浜市に池川クリニックを開設。
99年より「胎内記憶」に関する研究を始められ、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で「胎内記憶」について発表し話題に。
国内外の第一人者。その成果を医療の現場に活かし、母と子の立場に立ったお産と医療を実践。
講演会・セミナーを、年間数十本講義。多くのメディアから取材を受けられる。著書多数。

 

「 子どもはあなたに大切なことを伝える為に生まれてきたのです。」

 

現在、「お産を通して、豊かな人生を送ることができるようになること」を目指して活動。

著書『子どもは親を選んで生まれてくる』 (日本教文社)は、日本文芸アカデミー賞ゴールド賞を受賞。

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