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【太田塾】第二講 水素研究事始め

2017.10.27 | Category: 太田塾

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【水素研究事始め】

 

(以下はこの動画の書起し文です)

私が水素の研究を始めたのは 2005 年の 1 月からなんですね。ですからまだ研究始 めて12年です。その前から今も40何年間ずっと研究しているのはミトコンドリアです。ミトコンドリアと言うのは、エネルギーを作ると同時に活性酸素を出してしまいます。物事というのは良い面を伸ばして悪い面を少なくすると言うのが大事ですから、ミトコンドリアという私にとって子供みたいなものですが、子供の良いところを伸ばすのは、エネルギーをいっぱい作ってほしいと、そうすると私たちは元気に過ごすことができるということです。

体を動かすにも考えるにも体の故障を治すにも、みんなエネルギーが必要ですから、良いエネルギーをたくさん作るミトコンドリアになってほしいと同時に、悪さをする活性酸素を作ってしまいますから、今度は悪さをするものをどうやって抑えたら良いのか、そういうふうに発想していこうと言うことです。

普通はそんないい話はないよ、というこ とをも 1 つの考え方かもしれませんが、そう言ってし まうと研究と言うのは進められません。

 

【活性酸素】

活性酸素という名前を聞いたことがないという方は、日本人だったらいらっしゃらないと思います。しか、活性酸素のことをよく知っている人というのは意外と少なくて、ずいぶん前になりますけど講演の後ある大学の学長さんが私を呼んで、「活性酸素って何?」とおっしゃって「今更、私、活性酸素って何って聞くことができないんで・・・」と言われるんですよね。「それはそうだなぁ」と思って、活性酸素と言うのは何か悪さをするものだけど、よくわからないというところだと思います。活性酸素はほとんどの病気と何らかの関係があるんです。と、お答えしま した。 活性酸素と関わる病気と言うのは、全部の病気の 98%だと言う人もいますし、85%だと言う人もいます。 それから老化とか疲労、2日酔い、そういうものも活性酸素に関係があります。

 

【老 化】

 

人はなぜ老化するか。老化、歳をとるっ てどういうことなのか。 私が日本医科大に赴任したのは22年前になります。 その時はまだ老化と言うのはほとんどわかっていなかったけど、授業で「老年医学概論」というのを講義しました。

 

そこで老化とは何かということを教えるんですけれど、わかっていないことを説明しなくちゃい けないんですね。 そうすると「あぁでもなくてこうでもない。こんなことを言う人もいるけど本当はどうかわからない」と延々話さなければならなりません。講義する方も聞いている方もつまらないと思いながら、話したり聞いた りしていたのが最初です。

 

でも、この 22 年間の老化 の研究でものすごく分ってきました。老化と言うのは一言で言うと遺伝子の変化が溜まってきた。これが老化ですね。ガンもそうなんですね。ガンと言うのも、ある特別の部位の遺伝子が変化したもの、これがガンですから、ガンと老化と言うのは裏表のものだということをも分ってきました。活性酸素など酸化によって破壊されて、遺伝子の損傷の蓄積があって、機能低下があって、細胞が死んで崩壊していくのが老化です。

【水素と遺伝子】

 

ここで活性酸素などというのはここで書いてある絵はミトコンドリアが遺伝子を攻撃し ているという図に なります。 これが私の専門 のミトコンドリア ですから、ここで 老化研究とミトコ ンドリア研究が結びついてきて活性酸素と水素というのが結びついていると言うわけです。

 

ある人は、水素という突拍子もないものを考えついて、ちょこちょことやっているように思う人もいるかもしれないんで すが、私から言えば 40 年間の蓄積があって初めてこ ういう研究ができたというふうに言うことができると思います。

 

活性酸素が発生すると言うのは運動したり日常的にもでてきますが、ストレスとか運動とかタバコ、異物の排除にも使います。酒とか食品添加物とか放射線とか・・。放射線がなぜ悪いかというと、遺伝子を破壊するというのはわかっていますが、遺伝子めがけてポンと当たるわけではありません。遺伝子が占めている体積というのは少ないですから、そんなにうまく当たりません。私たちの身体は大部分水でできているので、水に当たって活性酸素が出てきます。それで遺伝子を破壊すると言うのは放射線の問題なわけですですから放射線の関係と言うのも水素は非常 に密接に関係しています。

 

中国では上海軍事医科大学というところで水素の研究が盛んに行われています。そこのある教授は水素と放射能の研究をやっています。そしたら将軍に昇格したと言うんですね。軍の将軍というのが、どれくらいの地位なのかよくわかりませんけど、結構上のはずです。中国で水素の研究者の地位は高いと言うことです。私たちの生活の中でたくさん活性酸素は発生する んですけどそれを全部シャットアウトする事はできません。

 

【活性酸素と病気】

 

「どうして活性酸素が原因で別の病気になるのか」人はそれぞれ弱いところがあります。いわば凸凹の桶が私たちの身体だとします。これに水が入っていると1番短い所から漏れます。ある人はこちらが短いし、ある人はこちらが短い、ということがあり、この短い所から病気が発生することになります。ですから活性酸素の害を少なくすることが大切と言うことになります。

 

しかし、世の中、自然界と言うのはそんなに単純なものではありません。活性酸素が悪ければなくすればいいんじゃないかという発想がされます。ずいぶん前に抗酸化サプリと言うのもがたくさん出てきました。それをたくさん飲む人も出てきました。そして、サプリメントを取りすぎると体に悪いと言うこともわかってきました。

 

ちょうど2007年、私たちが水素論文を最初に出した年に、抗酸化サプリメントを取りすぎると寿命が短くなると言う論文が出ました。これはかなり膨大な様々な研究を統合して検証したものです。300000人を20年間追跡したという研究です。その結果、抗酸化サプリメントを取りすぎると、体に良いどころかかえって体に悪いということがわかってきました。ではどうしたら良いかと言うことになります。

 

つまり、その原因とは何かということを見ると、活性酸素の中にも必要な成分があるし悪いものもある。ですから悪いものをなくして良いものを残す、というふうに考えればいいわけです。私は、実は水素だけでなくて、いろいろな研究をやっています。抗酸化物質についてもいくつか論文を出しています。あるいは論文を出していなくてもモンゴルのある寄生虫とかいろんなものを研究しているんです。実は、その中で2005年の1月に始めたのが水素の研究です。

 

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【質問箱】

 

太田塾では毎回会場から質疑応答の時間を設けています。その一部をご紹介します。

 

(質問):お尋ねします。水素水を飲むと、水素は体内に吸収されていくのでしょうか。

(回答):はい、吸収されます。水素は、水素ガスとして1時間くらいかけて呼気として排出 されます。水素の体内での動きはキチンと測定することができます。一般に食物は消化され て小さな分子となり、主に小腸から吸収されます。ブドウ糖はブドウ糖用の仕組みがあって、 そこから吸収されます。アミノ酸はその種類ごとに、それぞれの仕組みがあって吸収されま す。ところが、体内には、水素を吸収するための専用の仕組みはありません。水素は全く別 の原理の「拡散(diffusion)」によって体内に入るのです。スピードは違いますが、原理は、 おでんに昧が浸み込んでいくのと同じです。体内に入り込んだ水素は、血液にも溶け込みま すので、水素は血流にのって全身を循環し、各臓器に届きます。

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