健康・長寿社会づくり、農業水産業などへの幅広い応用をめざして

【水素界短信】第8回日本分子状水素医学生物学会大会(予告)

2018.07.26 | Category: 水素界短信

第8回日本分子状水素医学生物学会の講演・演題

会期:2018年8月23日(木)~24日(金)
会場:ホテルベルクラシック東京
代表者:大澤 郁朗(東京都健康長寿医療センター研究所)

大会長ご挨拶

第8回日本分子状水素医学生物学会大会
大会長  大澤 郁朗(東京都健康長寿医療センター研究所)

この度、日本分子状水素医学生物学会大会を2018年8月23日(木)・24日(金)の両日、東京は大塚で開催するにあたり、当会のお世話をさせていただくことになりました。よろしくお願い申し上げます。
私たちが分子状水素の医学応用に関する論文をNature Medicine誌に発表してから10年以上の歳月が流れました。
この論文では、水素ガスを吸引することにより酸化ストレスが抑制され、脳の虚血再灌流障害が緩和されることを報告いたしました。
以降、分子状水素の投与法も多様化し、高濃度に分子状水素を溶解した水素水や輸液、点眼剤などが動物モデルや臨床研究で検討され、いずれも顕著な疾患の予防・治療効果が認められています。
日本を発祥とするこの分子状水素研究は海外へと展開され、欧米やアジアの多くの研究者が分子状水素の応用研究に取り組んでおり、中には植物を対象にした研究も含まれるなど新たな広がりも見せています。
私たち研究者は、分子状水素に関する新たな知識を生み出し、その科学的知識の利用と活用が人類の福祉と発展に貢献できるよう日々研鑽を続けています。
最も簡単な構造の分子状水素というありふれた分子に秘められた多様な生理効果とその作用メカニズムを掘り起こす作業は、大いなる知の興奮と喜びを与えてくれるものであり、こうした知見の積み重ねが分子状水素の生命科学における真の姿を描き出してくれるのです。
しかも研究成果の多くは短時間のうちに目に見える形で社会へと還元されていきます。一方で社会的風潮は刻々と変化します。
私たちもこれと無関係でいるわけには参りません。時には過剰な期待を抱かせ、時には論拠無き中傷を受ける。安易なレッテル貼りは論理的思考を停止させます。それでも私たち研究者は、変化の中の最も信頼できる道標である必要があります。
本大会は、日頃の研究成果を発表し、科学的妥当性を真摯に議論する場であります。さらに生命科学における分子状水素研究をより広範な視野から考えるための招待講演や特別講演などを予定しております。
また、研究者間はもちろん、これをサポートしていただいている多くの参加者の皆様に最新の情報を提供し、交流を深める場でもあります。
皆様のご参加を心からお待ちしております。

特別講演・招待講演・ミニシンポジウム                   座長 大野 欽司  名古屋大学

今回の学会大会においても、分子状水素の医学研究に関わる最新の研究が発表される予定です。

招待講演 阿部 圭一先生(国立健康・栄養研)
招待講演 渡辺 恭良先生(理研)
特別講演 江波 進一先生(国立環境研)
ミニシンポジウム 小野 博久先生(西島病院)
佐藤 泰司先生(防衛医大)
五十嵐 勉先生(日本医大)
教育講演 太田成男先生(順天堂大学)

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