健康・長寿社会づくり、農業水産業などへの幅広い応用をめざして

【太田塾】第一講 はじめに

2017.10.28 | Category: 太田塾

※太田塾の講義動画に関しましては第3講以降の動画はメルマガ会員限定の資料となります。
 

【水素は人間だけでなく、動物・植物に対しても効果がある。】

水素は地球の未来を救うと言う仰々しいタイトルになっていますが、よくよく考えてみたらそんな不自然な事はありません。水素はたくさんあって、安くて、誰にでも手に入るし、いろんな病気に効果があります。
しかも人間にだけでなく、植物、農作物に対しても非常に効果があります。最近の論文では、きのこ類にも効果があるという事は、水素を細胞の中に摂り入れると言う事は、一般に効果があるということになります。
わかりにくいのは、今までの水素が、健康食品も、対症療法が基本ですね。熱が出たら熱を下げる。咳が出たら咳を止める。血糖値が高まればこれを下げる。一つ一つの効果効能を作っていくと言うことですが、これは根本的なところを治すわけではありません。です から 1 つの根本的な原因をきちんと押さえていけば、 その人その人によっていろいろな悪いところを、1 つ のもので予防することができたり、改善することがで きると言うことです。 この考え方は、今までの考え方とかなりかけ離れているところがあって実際にいろいろな研究をしたり自分で水素水を飲んだり、あるいは水素水を飲んだ人の結果を見ていると、「ああそうだ」とわかるんです。けれど、ちょっと聞いただけでは、これはちょっと「嘘っぽいな」というふうに思われるのも仕方が無いこと だと思います。 私たちが世界に論文を発表して 10 年です。10 年と 言うのは長いのか短いのか分かりませんが、医学研究 にとっては 10 年と言うのは非常に短いといえます。 というのは1つの臨床試験を行うのは何年もかかるか らです。ですから、例えば今パーキンソン病について は、168 人を対象にした研究が、1 年半水素を飲ませ て、飲むのをやめて半年。約 2 年間の経過を見ると言う研究が5月2日に終了して今論文を書いている途中 です。 2 年間の経過と解析が半年位かかると思います。そ の研究をスタートするためには倫理審査委員会を必ず通して、臨床試験をこういう風にやりますと、公開するんですね。ですから誰が見ても、どこでどういう臨床試験が、どういう形で行われるか、オープンにしてやらなければいけません。最初にオープンにするので、後でごまかしがきかない形でやります。ですからこういう形でやるのでかなり時間がかかることにな ります。 本日、話する水素と言うのは特別な水素ではありません。普通の水素、中学校で習った水素ですね。

【水素【H2】とは?】

これは分子で言うと H2。水素原子が 2 つくっついたもの が水素分子です。正確に言うと水素分子あるいは分子 状水素と言いますが、普通は水素水と言ったら H2 の 事ですから、今日は水素と言うことだけにします。 水に水素が溶けているのが水素水。砂糖が溶けているのは砂糖水ですね。食塩が溶けていれば食塩水ですから、水素が溶けているのを「水素水」と呼びます。水素は酸素と反応して電気を出して、電気のエネルギー を使って自動車を走らせます。2015 年から全国各地 に水素ステーションが 100 カ所ほど造られています。 100 カ所と言うと全国で走れるという状態ですから、 エネルギー関係でも水素は注目されています。 エネルギー関係の人と私たちは全く無関係かとい
うとそうではなく、できるだけコンタクトをとって仕事を進めていくべきです。例えば去年の分子状水素医学会の招待講演では水素エネルギー協会の理事長の方に特別講演をしていただきました。そして最初は水素エネルギー協会の学術誌に、私も論文を医学的視点から水素とはどういう風に使われるかというお話を 論文にして、2016 年 6 月 30 日に出版されました水素を使った医学研究、エネルギー関係、農業関係、漁業関係と・・・。そういう意味ではまさしく地球を救うと、ちょっと大げさな表現ですがよくよく考えると本当にそうだなぁと思います。水素と言うとイメージ的に危険と思われる事はよくあるんですけれど、確かに爆発性の性質があります。しかし、それはあくま でも水素ガスが 4%以上になった時だけですですから、 4%にならない場合は危険な事はありません。

しかし最近は、ものすごく水素をボコボコ発生させる器機が出てきて.最初のころは、水素は危険じゃないと言えばよかったんですけれど、最近はやたら水素が多く出てくるものができてきたので「ちょっと注意してくださいよ」ということも言わなければいけなく なってきました。 ところが、水素エネルギーを使って自動車を走らせると言う人からすると、水素は危険かもしれないけれど、ガソリンと言うのは火をつけると一気にボーっと なります。あんな危険なものを積んで 100km という 超スピードで走っているものですから、考えようによってはすごく危ない。水素も全く安全と言うわけにいかないけれど、ガソリンよりは安全でしょうという事 はできると思います。

※便乗商品に注意

普通の水素は H2 ですが、巷を見ているといろんな 商品が出てるんですね。活性水素、マイナス水素、イオンプラズマ水素とか水素吸蔵サンゴとか、ペットボトルに入った水素水と言うのも売られていますがそ ういうものには水素は入っていません。 そして、水素ガス発生装置と言うのもエステなんかで売られていて、そこに行ってそれを測らせてもらったことがあるんですが、ほとんど水素は発生していません。原理からしても水素が発生しないのは当たり前なんですが・・・。そういうものはエステ店に「太田ですけど測らせてもらえますか」と言ったら「あぁ是非」と言われます。よろしくお願いしますと、そこのオーナーの方は了解してくれるんですけれども、機械を販売しているところに電話して「太田先生が測ってくれるそうです」と言ったら「それは絶対やめてくだ さい」と言われたそうなんです。

そこで私が行って測った事は「内緒にしてください」ということにして測りました。自信があるなら「ぜひぜひ測ってください」となるところですが、そうではないことがあります。本当は「インチキだろ」と言いたいところですけれど、いろいろトラブルが起きることもあるので、そこはまぁご理解いただきたいと思い ます。 最近は、水素が有名になってきましたが、社会的に認知されていくのかどうかというのが大きな問題です。本当のことをそのまま誰もが言っていいかというと、そういうシステムにはなっていません。例えば効果・効能というのは、日本では医薬品以外謳ってはいけないことになっています。いや医薬品として承認されていない物の効果・効能を謳えません。私は販売者
でないので言っても構わないのですが、販売する方は医薬品として承認されるとか医療器具として承認されないものは効果・効能を謳ってはならないというこ とになります。

【医薬品になる前段階として、先進医療Bに承認! 】

水素の凄いところというのは、今までの常識とかなりかけ離れているところだといえます。何より、治療 に効果があります。例えば心肺停止。 心臓が止まって救急医療に担ぎ込まれてきたら、その 時に水素を吸わせます。これは 1 番進んでいるところ でして、もう治療として認められています。認められていると言うのは、医薬品として認められていると言 うよりは、医薬品になる前段階として先進医療 B とい うのに 2016 年 10 月 30 日厚生労働省で認められまし た。 ですから、心臓が止まって、その後蘇生して治療を受けるという時、水素ガスを吸わせると言うことが、救急を兼ねた治療が行われています。そういう意味で は先進医療 B を認めていただいたのは結構大変なことです。それには、ものすごい努力を慶応大学の私の共同研究者がやってくれているわけです。もう一つは慢性の病気ですね。慢性の病気と言うのはたくさんあります。メタボリックシンドロームから、脳の病気の認知症とかパーキンソン病とか、あるいはリウマチとかこれは全く違う種類の病気ですけれど、実際水素の効果があります。非常に不思議なようですがそういうところが証明されてきました。それからスポーツですね。スポーツの後に筋肉が痛くなる。その筋肉の痛みがなくなるし、運動しても乳酸値が上がらないと言う こともあります。 医療分野ばかりではなく、農業についても中国では広大なところで水素を使った農業が始まっています し、日本でもいろんなところで始まっています。

トップへ戻る